CAPAの適切な運用について考える:患者を守るための4本柱のフレームワークとは-2(品証品管ニュース)

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第2の柱:システム全体にわたる影響範囲のレビュー

各CAPA案件を完了する前に、同じ根本原因が他の製品、工程、施設にも影響する可能性がないかを検討し、その結果を文書化するよう求める。これは最も省略されがちなステップであるが、次のリコールを防ぐ上で最も有効なステップでもある。不具合の原因が、あるサプライヤーによる材料変更にあると判明した場合、不具合が発生した製品だけでなく、そのサプライヤーと材料を使用するすべての製品をレビューすべきだ。

前述の改善活動では、CAPA完了時にシステム全体にわたる影響範囲をレビューした結果、最初の指摘事項に挙げられたのと同じリスク管理上の不備が、当初の査察では指摘されていなかった別の関連製品群にも存在することが判明した。この問題に先回りして対応したことで、規制上の評価を維持できただけでなく、その後の再発リスクを排除でき、患者への影響を食い止められた。

第3の柱:実データに基づく有効性の検証

是正措置の実施から60~90日後に、措置が単に完了しただけでなく、不良率の低下につながったことを検証するための必須の確認ポイントを設ける。そのためには、不良率、苦情の傾向、不適合件数、監査結果などの客観的な品質データを追跡することが必要だ。CAPAを不完全なまま早期に完了してしまい、規制対応上の問題となることがよくあるが、これを防ぐため、有効性検証期間の終了日は、措置を開始してから後付けで設定するのではなく、実施開始前に設定しなければならない。

FMEA改善活動にこの手法を適用し、90日目に体系的な有効性検証を行ったところ、書類上は完了しているように見えた2件の是正措置について、新たな事実が判明した。2件とも対応項目が完了し、手順書が更新され、実施した教育訓練が記録されていたにもかかわらず、想定していたような不良率の具体的改善効果が得られていなかったのだ。この2件について、CAPAが再開され、根本原因の再調査と是正措置の見直しが行われた。CAPAが監査員を満足させるだけにとどまるか、患者を守るためのものになるかの分かれ目がここにある。

第4の柱:部門横断的な責任体制

CAPAが組織全体の責任ではなく、品質部門の業務として扱われている限り、これまで述べてきたいずれの柱も機能しない。技術、製造、品質の各部門が、未完了のCAPAの状況を共有し、根本原因分析と有効性検証に共同で責任を負う必要がある。品質部門がCAPAの報告書を作成し、技術部門は次のプロジェクトへ移ってしまうような仕組みでは不十分だ。

具体的に必要となるのは、品質部門以外にもCAPAの責任者を置くこと、高リスクのCAPAについて部門横断的なレビューを定期的に行うこと、未解決のまま長期化したCAPAが査察で指摘される前に経営層が状況を把握するためのエスカレーション手順を整備することだ。2026年2月2日に発効した米国の(QMSR)は、21 CFR Part 820とISO 13485との整合性をさらに高めるものであるが、このQMSRへの移行により、規制遵守における中核的な期待事項として、経営層の責任がさらに強化されている。