
「師走」という言葉は、年末にお坊さんが家々を回って
読経に忙しくする様子が由来とされています。実は通訳業界にも、
まるで“師走”のように慌ただしくなる季節があります。
それが、9月下旬から12月初旬までの秋のシーズンです。
この時期、通訳者たちは企業や会場はたまた日本中や世界中を飛び回り、
様々な通訳業務に奔走します。
なぜ通訳者の“師走”が「今」なのか
企業にお勤めの皆さまの中には、すでにお察しの方も多いかもしれません。
秋は特に学術会議や国際シンポジウムが多く開催され、
分科会や専門セッションなどで多くの通訳者が活躍します。
また、半期決算の時期とも重なるため、春に次いで
IR(投資家向け広報)関連の通訳需要も高まります。
さらに、気候が穏やかで紅葉が美しいこの季節は、
海外から大切なお客様をお迎えする時期としても人気があります。
そのため、各企業で社内会議・研修・視察対応などの通訳依頼が集中する傾向もあります。
私たちも共に走る ― 支えるエージェントとして
こうした多様なご要望にお応えするため、
私たち通訳エージェントも日々奔走しております。
この季節は、フリーランス通訳者のスケジュールが各社からの
依頼で早々に埋まってしまうことも多く、
場合によってはご希望の通訳者のご提案ができないこともございます。
このような事態にならぬよう、
秋の会議・イベント・研修などに通訳をご検討の際は、
お早めにご相談ください。ご依頼時にすべての情報が
揃っていなくても構いません。
「まずは相談しておこうかな」という段階でも、
どうぞお気軽にお声がけください。
最適な通訳者をご提案し、皆さまの大切なコミュニケーションを確実に支えられるよう、
チーム一同、全力でサポートいたします。
Q&Aコーナー|
Q1. 通訳者を確保しやすい時期はいつですか?
A. 年明けから春先(1月〜3月頃)は比較的スケジュールに
余裕がある通訳者が多く、希望の分野や経験を持つ通訳者を
確保しやすい傾向があります。繁忙期前の準備期間として、
この時期に年間予定を立てておくのがおすすめです。
Q2. 同時通訳と逐次通訳、どちらを選ぶべきか迷っています。
A. 会議の規模や目的によって適した方式が異なります。
発表やプレゼンが中心の大規模イベントでは同時通訳が向いており、
質疑応答や対話重視の場では逐次通訳が効果的です。
状況に応じて併用するケースもあります。
Q3. 通訳依頼の見積もりを出す際に準備しておくべき情報は?
A. 開催日時・所要時間・言語ペア(例:日英/英日)
・開催形式(対面/オンライン)・テーマ概要
・資料有無などを整理しておくとスムーズです。
これらが明確でなくても、概算見積を出すことは可能です。
