皆さま、こんにちは。ホンヤク社の成田です。
東京は冷たい雨が続いた一週間でした。皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
前回から本ブログで取り扱い始めた正規表現について、今回から具体的な種類や検索・置換の例などをご紹介したいと思います。本日は「.」についてお話しします。
. ※いわゆる「ピリオド」です
「任意の1文字」を表す正規表現です。全角/半角、ひらがな/カタカナ/漢字/英数字/記号など、テキストの種類は問いません。スペース1字分も含まれます。
実際に「.」を使った検索例をいくつかご紹介したいと思います。MS Wordワイルドカードの「?」と同じように使用できます。
<使用例>
c.t
⇒ 「cat」「cut」など、「c」と「t」の間に1文字が入っているテキストのまとまりが検索結果として表示されます。ただし、「ctt」「cあt」など、スペルミスや入力ミスなどがあった場合でもヒットしてしまいます。
c..t
⇒ 「coat」「chat」など、「c」と「t」の間に2文字が入っているテキストのまとまりが検索結果として表示されます。
第.章
⇒ 「第1章」「第五章」など、「第」と「章」の間に1文字が入っているテキストのまとまりが検索結果として表示されます。ただし、「.」はあくまでも1文字であるため、「第10章」など2文字以上のものは「第..章」というように2文字分入力しないとヒットしません。
2017/01/..
⇒ たとえば日付が羅列された表などで、2017年1月の分だけを抽出したいときにこのように「..」を使って検索できます。ただし、数字が1桁の場合はヒットしません。また、「2017/01/ああ」のようなものがあってもヒットしてしまいます。
いかがでしたでしょうか? この「.」はワイルドカードの「?」のように、正規表現の基本としてぜひ覚えてくださればと思います。なお、「.」という文字そのものを検索したい場合は、正規表現でもエスケープが使えます。「\.」というように入力して検索してください。
次回は、「全角文字、半角カナ、半角英数字またはアンダースコア1文字」を表す「\w」についてお話しします。
