MS Word ワイルドカード「[ ]」(指定文字のうちいずれか1文字)編(その2)

原文ファイルのトリセツ

皆さま、こんにちは。ホンヤク社の成田です。
猛暑が続いたり大雨になったりと、この夏も常に天気を気に掛ける日々が続いています。皆さまはいかがお過ごしでしょうか。

 

本日は、前回に引き続き「[ ]」についてお話しします。前回は「[ ]」の基本的な使い方と「!」を組み合わせた使い方についてご紹介しましたが、今回は「[ ]」と「-」とを組み合わせた文字列の範囲を指定する方法についてお話ししたいと思います。これは、「全角数字」や「半角カタカナ」というような文字の種類で範囲指定できるため、覚えておくととても便利です。

 

[-] ※ハイフンの前後に文字を入力して使用します
「指定文字のうちいずれか1文字」を表すワイルドカードですが、ハイフンでつながれた範囲内の文字すべてが対象になります。「範囲」とは、文字コード表で定められている順で指定されます。

 

文字コード表の詳しい説明は省きますが、下記の例をご覧になるのが良いかと思います。

 

<使用例>
[ぁ-ん] ※「ぁ」は小文字です
⇒ ひらがな1文字がヒットします。

 

[ァ-ー] ※「ァ」は小文字、「ー」は音引きです
⇒ カタカナ(全角)1文字がヒットします。[ァ-ヶ] や [ァ-ヾ] と紹介されるケースもありますが、ここではカタカナでよく使われる音引きまでを含めた範囲指定にしています。

 

[ヲ-゚]
⇒ カタカナ(半角)1文字がヒットします。範囲指定に使用する文字が上記の全角カタカナとはかなり変わる点にご注意ください。

 

[a-z]
⇒ 小文字の英字(半角)1文字がヒットします。全角の場合は [a-z] としてください。その際に、ハイフンは半角のままで使用してください。

 

[A-Z]
⇒ 大文字の英字(半角)1文字がヒットします。全角の場合は [A-Z] としてください。

 

[0-9]
⇒ 数字(半角)1文字がヒットします。全角の場合は [0-9] としてください。

 

いかがでしたでしょうか? 範囲指定の考え方や具体的な方法がおわかりいただけたら幸いです。また、前回で紹介した [!] を使用して [!ァ-ー](カタカナ以外の文字)のような検索も可能です。
次回は、「[ ]」と「-」を使ったワイルドカードについて、さらに詳しくご紹介します。