MS Word ワイルドカード「{n}」(直前文字のn回繰り返し)編(その2)

原文ファイルのトリセツ

皆さま、こんにちは。ホンヤク社の成田です。
来週は猛暑日の予報が出ているようです。心の準備が追い付かずに夏がやってきそうですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

 

本日は前回に引き続き、「{ }」と数字の組み合わせのワイルドカードをご紹介します。前回は「{n}」(直前文字をn回繰り返す)「{n,}」(直前文字をn回以上繰り返す)についてお話ししましたが、今回は回数の範囲指定ができるワイルドカードをご紹介します。

 

{n,m} ※「n」「m」はそれぞれ任意の数字を示し、n < m(mのほうが大きい)です 「直前文字をn回以上m回以下繰り返す」を表すワイルドカードです。「n」「m」にそれぞれ数字を入力して数を指定してください。「以上」「以下」なので「n」回と「m」回も含まれます。   <使用例>
cho{2,4}se
⇒ 「o」を2回以上4回以下繰り返す、という意味のため、「choose」「chooose」「choooose」はヒットしますが「chose」や「chooooose」などはヒットしません。

 

<半角スペース>{2,5} ※「{」の前に半角スペースを1つ入力するという意味です
⇒ 半角スペースを2回以上5回繰り返す、という意味のため、ダブルスペースから5回連続のスペースまでがヒットします。シングルスペースや6回以上連続のスペースはヒットしません。

 

10{3,5}
⇒ 「1」の後ろに「0」が3回以上5回以下繰り返されている「1000」「10000」「100000」がヒットします。「10」「100」「1000000」などはヒットしません。

なお、最後の例では、「1000000」はヒットしないものの、

のように末尾の「0」を抜かした「100000」の部分を拾ってしまうため注意が必要です。また、検索対象の数字に千ごとの桁区切り記号「,」が入っている場合は適用されません。それらについては、あらためて別のワイルドカードとの組み合わせでご紹介したいと思います。

 

次回は、「指定文字のうちいずれか1文字」を表す「[ ]」についてお話しします。