第3四半期の北米ロボット受注好調、2021年は過去最高更新へ

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2021年第3四半期のロボットの売上が好調だったことから、今年のこれまでの受注台数は約29,000台、金額にして14億8,000万ドルに達し、北米ロボット市場にとって過去最高の数字となった。オートメーション推進協会(Association for Advancing Automation:A3)によると、販売台数は2020年同期の21,072台から37%増、販売額は同10億9,000万ドルから35%増となり、2017年の過去最高記録をそれぞれ5.8%と0.5%上回ったという。

 

第3四半期だけでも、北米企業からの受注は9,928台、5億1,300万ドルと、前年同期比でそれぞれ32%増、35%増となった。四半期ごとの受注台数で過去3番目、受注額で過去5番目の記録である。

 

A3のジェフ・バーンスタイン会長は次のように述べている。「人手不足が製造、物流などほぼすべての業種へ広がる中、生産性と競争力維持のため、企業はその規模にかかわらずロボットと自動化への依存を強めています。当協会の最新統計が示すとおり、売上は好調で、2021年の北米でのロボット受注を過去最高へ押し上げる勢いです。ロボット化や自動化の対象を施設全体へ拡大する既存ユーザーが多い一方で、自動車、農業、建設、エレクトロニクス、食品加工、ライフサイエンス、金属加工、倉庫など幅広い業種で、ロボットを初めて導入するユーザーが増えています。」

 

2021年1~9月期の自動車関連ロボット受注台数は、前年同期比20%増の12,544台となった。非自動車関連の受注はこの伸びを上回り、53%増の16,355台。このように1~9月期の受注台数で非自動車関連が自動車関連を超えたことは、これまで一度しかない(2020年)。

 

特に2021年第3四半期は、売上の3分の2近く(6,302台)が非自動車産業からの発注であることから、ロボットが自動車業界のOEM企業や下請企業以外の領域へ拡大しつつある傾向が一層際立つ。2021年第3四半期の非自動車産業向け販売台数の増加率は、前年同期比で以下のとおり。

 

・金属:183%
・食品および消費財:40%
・半導体およびエレクトロニクス/フォトニクス:26%
・プラスチックおよびゴム:10%
・その他すべての産業:97%

 

A3に加盟するメーカーのスリーエム(3M)は、この潮流を身をもって体験している。同社研磨システム事業部、グローバルロボット化/自動化部長カール・ドークセン氏は「3Mでは自動化ソリューションやプロセスを提供する事業が伸びていますが、当社自身もメーカーとして、自動化への投資を増やしています。パンデミックを機に、自動化プロセスがもたらすメリットが注目されています。迅速かつ効率的に生産の量や規模を拡大できること、従業員やお客様、そしてその家族の生活向上につながることなどです」と話す。

 
 
 
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