MS Word ワイルドカード「[ ]」(指定文字のうちいずれか1文字)編(その1)

原文ファイルのトリセツ

皆さま、こんにちは。ホンヤク社の成田です。
急に真夏(というか猛暑)になりました。皆さま、くれぐれもご体調にはお気を付けください。

 

本日からは「[ ]」というワイルドカードをご紹介します。これは「[ ]」の中に文字を指定して、その中のいずれかの1文字があてはまるものを検索できるのですが、「全角数字」や「半角カタカナ」というような文字の種類で範囲指定したり、また、前回ご紹介した「{n}」などとも組み合わせてさまざまな使い方ができたりするワイルドカードです。ぜひ覚えてくださればと思います。

 

[ ] ※[ ] 内に文字を入れて使用します
「指定文字のうちいずれか1文字」を表すワイルドカードです。

 

<使用例>
[小中]学校
⇒ 「小学校」と「中学校」がヒットします。

 

××町[東南北]一丁目
⇒ 「××町東一丁目」「××町南一丁目」「××町北一丁目」がヒットします。「××町西一丁目」はヒットしません。また、「××町[東南北][一二三]丁目」とすると、「××町南二丁目」「××町北三丁目」など、指定文字のあらゆる組み合わせの文字列がヒットします。

 

[012345679]年
⇒ 「0年」「1年」「2年」「3年」「4年」「5年」「6年」「7年」「9年」がヒットします。指定文字に「8」はないため「8年」はヒットしません。また、「10年」「234年」なども数字が2文字以上であるためヒットしません。

 

また、[ ]は否定の意味を表すワイルドカードの「!」ともよく組み合わされて使用されます。

 

[!]
「指定文字以外の1文字」を表すワイルドカードです。

 

<使用例>
[!小中]学校
⇒ 「学校」の前に「小」「中」以外の1文字がつく文字列、たとえば「大学校」や「私学校」などがヒットします。なお、「高等学校」の「等学校」の部分などもヒットします。

 

××町[!西]一丁目
⇒「××町東一丁目」「××町南一丁目」「××町北一丁目」など、「××町」と「一丁目」の間に「西」以外の1文字が入っている文字列がヒットします。

 

[!8]年
⇒ 「0年」「1年」「2年」「3年」「4年」「5年」「6年」「7年」「9年」がヒットしますが、それ以外に「今年」「新年」などといった文字列もまとめてヒットします。

 

いかがでしたでしょうか? [ ] と [!] の基本的な使用方法がおわかりいただけたかと思います。
次回は、「[ ]」と「-」(ハイフン)を使った文字の種類別の検索方法についてご紹介します。