モデルベース定義による品質の向上

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- モデルベース定義は目新しいものではないが、品質保証プロセスの一部として製造業で利用されるようになったのはごく最近のことだ -
 

製造業では、品質管理への関心が高まり、部品の多様化・複雑化に対応するため、測定プログラム作成の自動化が進んでいる。
 

自動化ソフトウェアを使用すれば、3次元CADと製品製造情報(PMI)からワンクリックで測定プログラムを自動生成できる。従来は手作業で5時間かかっていたような複雑なプログラムを15分で完成できるのだ。
 

モデルベース定義(MBD)は3Dアノテーション付きのモデルであり、そのデータは従来の図面の代わりに使用できる場合もある。製造業界ではMBDを何十年も前から製品定義に使用してきたが、CADモデルと照合するための3次元測定結果(CMM データ)を効率的に取得できることに着目し、最近になってMBDを品質保証プロセスの一部として利用するようになった。
 

MBDでは、幾何学的寸法や公差といった情報を埋め込むことができる。その3次元CADモデルには、関連するすべての製品情報と高度な検査計画データが含まれている。したがって、MBDを活用すれば、ワークフローの簡素化、プログラミングの迅速化、そしてその時間短縮に伴う製造コストの削減が可能になり、製造業者にとって工程の合理化につながる。
 

また、物理的な3次元測定機(CMM)がなくてもプログラムを生成できるようになる。
 

部品の製造と検査に必要なCADファイルは1つだけになる。そのファイルから、関連するすべての詳細情報や注釈が検査ソフトウェアに転送されるため、混同などのミスを最小限に抑えられる。どんなに複雑な部品でも、設計変更は自動的に反映される。
 

これは、図面とCADモデルとの不整合解消に役立ち、効率化につながる。
 

このほかMBDには、トレーサビリティが向上する、測定プラン パラメータやCMM設定の変更が容易になる、生産性が向上するなどの効果もある。

 

 

 

 

 

※原文記事を機械翻訳+人手校正(ポストエディット)にて作成しております。