米金属加工技術協会、GD&Tを「母国語」として習得するための画期的トレーニング法を提供

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米国の全国金属加工技術協会(NIMS)は、幾何公差設計法(GD&T)に関する知識を組織全体で習得、維持、伝達するための新しい方法を開発したと発表した。トレーニングは1日半のワークショップで提供している。

 

従来から、設計図の読み方は限界寸法を記載した図面で教わることが多く、その欠点についても学ぶ。限界寸法の表記方法に関する教育は、技術開発や製造活動でも活用されている。その次に学ぶのが「GD&T」だ。これは、どの製造業者でも明確に理解できる言語で部品を説明するための記号に関する国際規格だ。こうした従来のやり方では、通常、限界寸法表記が第一言語、つまり「母国語」となり、GD&Tは第二言語となる。大抵の人にとって2つの言語間を行き来するのは大変なため、職人技に頼って部品を製造することになる。これなら最終的には規格内の部品を作れるかもしれないが、NIMSによれば、このやり方では一貫性がなく、時間が無駄になるという。

 

NIMSのモンテス・キング理事長は次のように話す。「GD&Tは、製造業者にとって、部品が確実に仕様に適合するようにするための最良の方法だ。設計者、エンジニア、工作機械オペレータをつなぐ共通言語となり、製造方法だけでなく、各部品の最終組立品に対するはめ合いを伝えられるからだ」

 

しかし、言語というものは、全員がその言語を話すことに同意し、その言語を完全に理解しなければ機能しない。そこで、NIMSの出番となるわけだ。

 

キング理事長によれば、社員や学生がGD&Tを学ぶ最適な方法は、GD&Tの使い方よりも仕組みを教えることだという。GD&Tの使い方を教えると、理解が制限され、プロセスや手順だけが伝わりがちだ。しかし一度GD&T自体を理解すると、それがその人の母国語のようになり、あらゆる使い方が理解できるようになる。実際、GD&Tを十分理解すれば、その知識は持続し、使用法を継続的に改善できる。

 

NIMSでは、子供が母国語を学ぶような方法で、GD&Tの知識と技能を学べるように組織を支援している。また、企業内のすべての伝達経路にGD&Tを組み込む方法も教えている。NIMSのGD&Tトレーニングを終了すれば、設計と製造の全段階で担当者がGD&Tを理解し、使用できるようになる。

 

 

 

 

 

※原文記事を機械翻訳+人手校正(ポストエディット)にて作成しております。