【品質入門】 注射器の設計、製造、使用上の品質を保証する引張圧縮試験 -5

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使用

 

完成品の注射器も、品質保証のためさまざまな負荷を与えた試験が可能だ。まず、針に対しては、取り付け確認試験や貫通対象を模した膜による貫通試験、さらに単軸試験機を使用すれば、挿入と抜去の荷重試験を実施できる。挿入に関しては、表面を貫通するために必要なピーク力と、針を下向きに動かす際の抵抗でこの力に顕著な歪みが生じるかどうかが分かる。その後、圧縮荷重ではなく引張荷重を測定するように試験機の方向を切り換えれば、注射針を抜くまでの抵抗力も同様に確認できる。

 

さらに吸引力と注入力についての試験も可能だ。適切に取り付けた状態で注射器のプランジャを外筒から引き抜けば、サンプルの下にある容器から液体を吸い上げられる。速度を変えながら吸引量や吸引力を確認することもできる。吸引力の実証には、バイアル瓶からサンプルや薬液を吸引したり、ドナーや患者から血液を採取したりしてみるのが最適だろう。方向を反転させると注入力が生じ、吸引力と同様の範囲で注入力を測定できる。このような用途を試験する際に注意すべき重要な点は、異なる速度でもサンプル容器から毎回同量の試料が吸引されるようにすること、また、速度の試験では、プランジャとガスケットの密閉性を維持するため、吸引率が重要だということだ。

 

 

 

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