【品質入門】 注射器の設計、製造、使用上の品質を保証する引張圧縮試験 -6

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医療用として直接使用される注射器は使い捨てのものが多いが、研究室用の再利用可能な注射器もある。前述のガラスを主成分とする完全フィット型注射器は、試験空間において複数回の使用が可能だ。そのため、試験項目として重要となるのが注射器の寿命であり、さらにガスケットの試験の場合と同様、使用時の密閉性確保に必要となる適切な吸引率も重要だ。これにより、注射器のおよその耐用期間や、不適切な使用でサンプルを損なわないようにするための注射器取り扱い上の注意事項をユーザーに伝えられる。

 

単軸引張圧縮試験機は、1台で材料試験と用途実証の両方が可能という利点があり、製品の品質保証に役立つ。一つの組織だけでここに挙げたすべての試験を実施することは考えにくいが、医療機器の設計・製造の各段階で開発状況を分析する機会があるはずだ。原材料から最終使用段階まで、さらには保管中に考えられる事象も含め、多くの医療機器にとってこうした試験は有効だ。品質基準への適合性を確認するためだけでなく、製造上の問題点の特定や構想中の新しいアイデアの検証など、活用の場面は多い。

 

 

 

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