言葉や文化の食い違いが、エボラの恐怖をあおる

世界翻訳ニュース

New York Hospital Queensは先週、「エボラは魚からうつるのか?」という問い合わせの対応に追われた。伝染性サケ貧血への措置として中国政府が9月にノルウェー産サケの輸入を一時的に禁止したところ、翻訳の誤りから情報が迷走してアメリカの中国人コミュニティに伝わってしまったのだ。「エボラは魚から感染しない」と病院は伝えている。

異文化が併存するニューヨークでは、混乱が広がる前に、異なる言語を話す人々に対してエボラの正確な情報を提供するのが急務である。New York Hospital Queensのウェブサイトでは中国語、英語、スペイン語などで最新ニュースを流した。

多言語対応は難しいと専門家は語る。言語が違えば翻訳のミスが起きたり、お互いの文化を誤解したりと、不要な混乱を招きやすいのだという。