展示会「IMTS 2022」で再会に沸いた製造業 今回の主役は人

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4年ぶりに再会した人々は、握手やハグ、ハイタッチをしたり、笑顔で背中をたたき合ったりしながら、挨拶を交わした。国際工作機械展示会「IMTS(International Manufacturing Technology Show)」で最も印象的だったのは、こうした製造業界の人々のつながりだった。9月12日から17日までシカゴのマコーミック・プレースで開催された「IMTS 2022」の登録参加者は、86,307人(学生11,715人含む)に達した。1, 212,806百万平方フィートの展示スペースに1,603ものブースが設けられ、1,816社が出展した。出展者数に対する来場者数(北米)の比率は、過去最高を記録した2018年と比較して10%以上増加し、対面で会うことの必要性が改めて確認された。
 

IMTSを主催・運営する米国製造技術協会(AMT)のダグラス・K・ウッズ会長は、「会場ではどの通路を見ても、興奮と熱気が感じられたが、業界や米国にとって最も喜ばしかったのは、そこで発生した商談の規模だ。事業を拡大するための重要技術や効率化ソリューションを求めてやって来た来場者が、それを発見する場となっていた」と話す。
 

AMTのチーフエクスペリエンスオフィサーであるピーター・R・イールマン氏は、「IMTS 2022で、製造業界が第二次世界大戦以降初めて成し遂げたことがある。世界的な混乱を経て、再び団結したことだ。私たちは製造業の回復力を証明したが、今回の成果はそれだけにとどまらない」と付け加える。「今回展示されたデジタル技術や新製品は、単に先進的なだけではない。使いやすさや包摂性が考慮され、どのような従業員構成の中小企業でも導入しやすい」
 

IMTSの教育イベントや交流イベントには7,647人が参加した。具体的には、IMTSの専門プログラム「Women Make Manufacturing Move(女性が製造業を動かす)」では、3つのイベントが開催され、52カ国の400社から1,213人以上が参加した。また、IMTS Job Shopsによる3つの専門プログラムには293人が参加した。取り上げられたテーマは、工場のデジタル化、Top Shops賞受賞者、Top Shopsベンチマークプログラムなどで、後援したのはAMT、『Modern Machine Shop』誌、『Additive Manufacturing』誌(いずれもGardner Business Media社発行)。
 

AMTが今回初めて主催した「IMTS投資家フォーラム」は、製造業の成長機会を投資家に紹介するためのイベントで、アディティブマニュファクチャリング(AM)やデジタル技術、機械加工、自動化に関するキュレーションツアーが行われた。Global Business Advisory Services社の創業者であり社長のデイビッド・バーンズ氏は、フォーラムで登壇し、「現在、革新性の高い製品が次々と市場に投入されており、現行の部品製造方法が変わるような自動化技術やデジタル技術が全方位的に登場している状況だ。これに匹敵するような時代が来ることは、もうこの先何十年もないだろう」と述べた。バーンズ氏は、受注1件当たりに含まれる製造テクノロジーの数は2019年から2022年まで増加し続けているとし、企業が労働力の減少をテクノロジーで補おうとする中、この傾向は今後も加速すると指摘している。
 

Formnextが提供したIMTSの新会場「AM4Uエリア」では、9人のAM専門家が様々なAM技術のメリットとデメリットを議論するパネルディスカッションなど、日替わりイベントが開催され、多数の来場があった。Formnextは、AM技術と工業用3Dプリンティングを対象とした大規模な産業見本市だ。
 

AMTとGardner Business Media社は、Formnextの主催者であるMesagoおよびMesse Frankfurt Inc.と協力し、IMTS 2024と併催する形で「Formnext Forum Austin」(2023年8月28日~30日)を、また、マコーミック・プレースで「Formnext Chicago」(2025年4月8日~10日)をそれぞれ開催することにしている。
 

Gardner Business Media社のチーフイベントオフィサーであるアリソン・クライン・ミラー氏はこう話す。「IMTS 2022では、いくつかのコンファレンスを開催し、成功を収めた。具体的には、『Additive Manufacturing Conference』では、参加者が期待するような質の高い技術コンテンツを紹介できた。来年8月に控える『Formnext Forum Austin』の成功へ向け、絶好のスタートが切れた形だ。『Modern Machine Shop』誌も、IMTSでTop Shopsプログラムを紹介でき、非常に満足している。当社が毎年実施しているベンチマークプログラム(『IMTS+ Main Stage』の受賞者動画を参照)については、製造現場の皆さんにとって、同業他社が最適な製造プロセスやビジネス手法をどのように導入し、工場を進化させているかが理解できる内容になっている」
 

Hannover Fairs USA社のエド・ニコルズCEOは、「パンデミックによる4年間の空白を経て、HANNOVER MESSE USAをIMTS 2022の併催展として復活させることができ、嬉しく思う」と話す。HANNOVER MESSE USAは、インダストリー4.0、AI、ロボティクス、自動化技術、ロジスティクスIT、産業用ソフトウェアに焦点を当てた大規模な情報発信・交流イベントだ。「展示会は本来、個人的な感情を持ち込むような場所ではないが、今年は出展者と参加者がいかに再会を待ちわびていたかを実感した。HANNOVER MESSE USAとIMTSへ来てよかったと、誰もが今回の開催に感謝の言葉を述べていた」
 

次回となるIMTS 2024は、2024年9月9日~14日にシカゴのマコーミック・プレースで開催される。ぜびカレンダーに印をつけておいて欲しい。IMTS 2022に関するニュース、写真、動画は、引き続きIMTS.comからアクセスできる。マルチメディアコンテンツを提供するサイト「IMTS+」では、さらにつながりを深めることも可能だ。

 

 

 

 

 

 

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