プリンストン大生が言語の境界を超える

世界翻訳ニュース

毎週木曜の午後、プリンストン大学バトラーカレッジの一室にはさまざまな言語を話す学生が集まる。学生自ら運営するランゲージプロジェクト(PULP)の主な目的は、NGO団体に無料で翻訳サービスを提供することだ。これまでに赤十字やスミソニアン協会、ユニセフなどに協力し、現在は浮世絵太田記念美術館のプロジェクトにも取り組んでいる。

1回のセッションは約90分、言語ごとやプロジェクトごとにグループに分かれ、時には最善の可能性を求めて議論を重ねる共同訳も積極的に行う。1度のミーティングで完成することもあれば、1学期中かかるような分量のものもある。

PULPではメンバーの言語や翻訳技術向上のため、食事会に教授や講師を招いて言語学や翻訳について話してもらったり、互いの母語が相手の第二言語となる学部生と大学院生がペアを組んでスキルを磨いたりしている。