莫言『Frog』:素晴らしさが翻訳で失われる

世界翻訳ニュース

文学的なトピックや書籍のレビューを紹介するオンラインマガジン「The Millions」では、2012年にノーベル文学賞を受賞した莫言の最新小説『Frog』の英語翻訳について苦言を呈している。一部を以下に紹介する。

中国語は英語より柔軟性のある言語であるが故に、翻訳するとなると悪夢のような作業になるという。

莫言の『Frog』を翻訳したHoward Goldblattは、作品の流れに沿うことに固執し、翻訳者として作品に介入することを避けたため、最も大切な散文の一部が一般読者に伝わらない事態となった。

中国文学の翻訳はGolblatt然り、学識者が行うことが殆どだが、彼らの知識が必ずしも良い翻訳と結びつくとは限らない。原文に忠実すぎる単なる書き写しの翻訳は、堅苦しく古臭い。『Frog』にも同じ事態が起きたようだ。