フィリピン 聴覚障害者の裁判に通訳を

世界翻訳ニュース

フィリピンのミリアム・サンチャゴ上院議員は、聴覚障害者が関わる全ての審問において、正規の通訳をあてがうことを目指す議案を提出した。

「聴覚障害者が裁判を受ける権利は軽んじられてきた。我々は国の役割として、適切な法的代理人と通訳を彼らに与えるべきである」と、サンチャゴ議員は述べた。

Philippine Deaf Resource Center(フィリピンろうリソースセンター)の調査によると、聴覚障害者に関係する213件の訴訟のうち、裁判所が任命した通訳が関わったものはわずか24%であった。残りはボランティアや非公認の通訳が対応しており、通訳が全くつかないケースも11%あった。また、上記のうち教育を受けていない聴覚障害者が関係したものは63件あり、仲介が必要なのにも関わらず、75%のケースで通訳が手配されていなかった。