翻訳文学と世界的な英語の優位性

世界翻訳ニュース

英語の世界的優位性のおかげで得をしている作家は、その見返りとして他言語作品の英語翻訳を試みるべきである、とする作家Benjamin Moser氏の記事がニューヨークタイムズに掲載された。

同記事によると、米国と英国の書籍市場における翻訳本の割合はたった3パーセントであるのに対して、オランダでは75パーセントで、その上、一般書の約10パーセントは原文の英語版で出版されているという。

これは、英語以外の作品が、海外で読まれる機会を得るのが難しいだけでなく、自国においても英語本の中に埋もれていることを意味しており、翻訳本を扱う編集者でさえ英語本出版の重要性に圧倒されている中で、まだ知られていない優れた作家がたくさんいると同氏は指摘している。