消滅寸前の希少言語を後世へ

世界翻訳ニュース

言語学者の国際チームが、ドイツ植民地時代にパプアニューギニアで話されていた言語を、消滅してしまう前に文書に記録しようと活動を開始した。

この言語は、現在ではオーストラリアの一握りの家族だけが話すUnserdeutsch(「我々のドイツ語」の意)という希少言語で、この言語に関してこのような活動が行われるのは、過去数十年間で初めてだという。

「Unserdeutschは、他のクレオール語と同じく接触言語で、パプアニューギニアのドイツ語と英語とのビジン語と同じ特徴を持つが、それ自体の特徴もある」と、独アウグスブルク大学のPeter Maitz教授は話す。同教授によれば、最も特筆すべきことは、これがドイツ語をベースにした世界で唯一のクレオール語であるが、残念ながらこの言語は消滅しつつあり、今回が文書で記録できる最後のチャンスになるという。