さらに上の非破壊検査資格を目指す -1

品証・品管ニュース

―レベルⅡの検査技術者が、レベルⅢ資格を取得して成功するには―

 

米国でSNT-TC-1AレベルⅢまたはNAS 410レベル3の資格を持つ非破壊検査(NDT)技術者は高齢化が進み、退職時期が近づいている。したがって、現在すべてのNDT方法においてレベルⅢの有資格者が不足しており、当面は解消しそうにない。むろん、レベルⅡの検査技術者としてキャリアを積むこと自体は悪いことではない。比較的給料が高く、やりがいのある仕事であるほか、帰宅してからも仕事に追われることがないという利点もある。有能なレベルⅢ資格者の要件についての見解はあまたあるが、本記事では、レベルⅡ認定技術者がレベルⅢ資格を取得して成功するという目標に向かってどう取り組むべきか、その実践的な方法を提案する。

 

形式的には、レベルⅢの取得に必要なのは、レベルⅡよりもさらに難しいレベルⅢの一連の試験に合格することだけだ。実際には、有能なNDT検査技術者であれば誰でも、社内で指導を受けながら受験し、レベルⅢの社内認定を受けることができる。しかし、試験に合格したからといって、優れたレベルⅢ資格者になれるとは限らない。優れたレベルⅢ資格者に期待する役割については、さまざまな見方がある。経営層には経営層の視点がある一方、新たに認定されたレベルⅢ資格者の下で働くレベルⅡ資格者にはそれとはやや異なる期待がある。経営層は、レベルⅢ資格者が技術的なリーダーシップを発揮し、顧客要件に従ってNDT体系を管理し、レベルⅡ資格者を指導・主導することを期待している。一方、レベルⅡ資格者が期待するのは、レベルⅢ資格者からさらに多くの手ほどきを受けることや、気軽に指導を受けられること、また、非破壊検査で正確であっても不都合な結果が出た場合にレベルⅢ資格者が後押ししてくれることだ。双方に共通するのは、レベルⅢ資格者が技術面で両者にとって代理人的な役割を果たすことを期待している点である。たとえば、検査技術者による合否判断の妥当性に疑問がある場合、その判断を覆すことができるのは上司ではなく、当該検査方法に対してレベルⅢ資格を持つ者のみだ。このような責任を担うことから考えても、レベルⅢ資格者は検査結果の妥当性評価において優れた判断力を備えているといえるだろう。

 

 

 

 

(-2に続く)

※原文記事冒頭を機械翻訳+人手校正(ポストエディット)にて作成しております。