MS Word ワイルドカードの検索・置換例その4 数字関連①

原文ファイルのトリセツ

皆さま、こんにちは。ホンヤク社の成田です。
お盆真っただ中です。今週は全国的に雨が多かったですが、来週からまた猛暑がやってくる予報が出ています。皆さまはお元気でいらっしゃいますでしょうか。

 

今回からは、ワイルドカードを使ったさまざまな数字関連の検索・置換方法についてご紹介したいと思います。

 

・「第○条」「第○章」のような、パターンの決まった数字を検索したい
「?」や「*」のときに例としてご紹介しましたが、たとえば検索する文字列を「第[0-90-9]{1,}条」「第[0-90-9]{1,}章」のようにすると、「第」と「条」または「章」の間にある全角または半角の1桁以上の数字をまとめて検索することが可能です。桁数や数字の種類があらかじめわかっている場合は、さらに限定した検索をしても結構です。

※画面はすべてMicrosoft 365のWord(2025年8月現在)です。

 

・「20XX年YY月ZZ日」(「X」「Y」「Z」は任意の数字、「Y」と「Z」は1桁あるいは2桁)という複数の文字列を、一括で「ZZ/YY/20XX」という形式に変換したい
これも「( )」の紹介のときにお話ししたものと似ていますが、検索する文字列を「20([0-9][0-9])年([0-9]{1,2})月([0-9]{1,2})日」とした上で、置換後の文字列を「\3/\2/20\1」として置換すると実現できます。月と日は1桁と2桁の場合があるため、どちらにも対応できるように「[0-9]{1,2}」とするのがポイントです。

 

いかがでしたでしょうか? 数字の可変部分に対応するようにワイルドカードを組むことで、例外のない検索ができたり、一度にまとめて置換したりすることができますので、ご活用くださればと思います。

 

次回は、数字関連のワイルドカード活用方法についてさらにお話しします。