2022年、製造業者が品質ソフトウェアに最も求めるものとは -3

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現代の製造業に役立つ品質ソフトウェア機能トップ15

 

品質ソフトウェア活用のための一般的手法については、ほとんどの製造業者が共通認識を持っているが、その手法を実際にどう適用するかは企業によって大きく異なる。いくつかの製造業社のベストプラクティスを調査したところ、品質ソフトウェア機能のうち、コスト管理、無駄の削減、製品品質の向上に効果のある15の重要機能が明らかになった。これらをまとめると、有用なロードマップができあがる。

 

1. データ移行の改善:製品品質のさらなる向上を目指す際、引き続き障害となっているのは、複数のレガシーシステムやサードパーティシステムから適切にデータを移行することだ。そこで、マスターデータ管理を中心に、データを取り込むための最新ツールが注目されている。品質系、製造系、ERP(統合基幹業務)系のシステムを同一データベース上で稼働させる企業も出てきている。

2. クラウドベースの文書管理:作業指示書やECN(設計変更通知)にリアルタイムでアクセスできるようにするため、自動化された安全な文書管理システムをクラウド上に構築することが必須だと考える企業は多い。最も効果的なクラウドベースのシステムでは、品質文書の保存、改訂管理、参照を電子化するための高度な機能が提供される。

3. クレーム管理の改善:クレーム管理について最も要望の多い機能の一つとして、顧客からのクレームを追跡し、RMA(返品確認)と関連付ける機能が挙げられる。また、クレームRMAの傾向を素早く把握し、市場での製品故障傾向を特定するための高度なアナリティクスも求められている。最も効果的な苦情管理システムでは、これに加え、予測アナリティクスに基づき、製品の管理や開発に活用できる新製品のアイデアを提供できる。

4. APIによるエンタープライズシステムへの統合:アダプタやコネクタは、新バージョンのソフトウェアがリリースされるたびに更新するのが一般的だが、このような運用をやめたい企業は多い。また、アダプタは長期間使用すると壊れやすくなるため、接続対象のソフトウェアにわずかでも変更があると破損してしまう。そのため、API制御型の統合により品質管理ソフトウェアと他のアプリケーションの互換性を確保しようとする動きが広がっている。

5. 拡張FMEA(故障モード影響解析):新素材のサプライチェーンが逼迫する中、製造業者が目指すのは新製品の不具合リスクを低減することだ。まず試作品レベルで適切な製品品質を得るため、FMEAへの依存度が増している。個々の新製品開発サイクルに伴うリスクとリスク関連費用は増大する傾向にあるが、新製品が成功した場合の収益性も高まっているため、これまで以上にFMEAが重要になっている。

6. CAPA(是正措置・予防措置)とインシデント管理の改善:今やCAPAは他の活動と切り離すことなどできない。CAPAから得られるデータは、組織内の全員が品質責任を担うために不可欠だ。すべての部門が不適合事象や計画外事象の原因を把握できるようにするため、あらゆる業務でCAPAデータを適切に参照できるようにしたいというニーズがある。その目的は、調査を迅速化し、対策計画の策定と予防措置の実施を強化し、再発リスクを低減することだ。

 

(-3に続く)

 

 

 

※原文記事前半を機械翻訳+人手校正(ポストエディット)にて作成しております。