カリフォルニア、処方箋の翻訳を義務化

世界翻訳ニュース

薬局の処方箋に翻訳を義務付ける法案が、カリフォルニア州で成立した。英語力が不十分な居住者でも大切な医療情報を確実に入手できるようにするこの法案は、全会一致で議決された。

これまでカリフォルニア州では、処方箋の内容を外国語で説明する際、薬剤師が電話で行えばよかったが、この法案により、翻訳した処方箋を提供することが義務付けられる。翻訳は薬剤師が独自に作成したものでもよいが、薬剤師会の標準書式では「寝る前に1錠飲む」「朝1錠飲む」などの説明が、中国語、韓国語、ロシア語、スペイン語、ベトナム語で用意されている。

「薬剤管理は現代医療の中心的役割を担っている。語学力が原因で合併症や死を招くようなことがあってはならない」と、本法案の起草者であるTing議員は語る。