全村民が手話で話す、バリの「ろう者」村

世界翻訳ニュース

バリ島の公用語はインドネシア語だが、多くの現地人は英語も話せるので、観光客が困ることはなさそうだ。バリ島にはバリ語もあるが、こちらは現地人以外の間ではほとんど話されていない。しかしバリ島北部の人里離れたジャングルには、バリ人にとっても全く異質の言語が存在するという。

それは「ろう者の言葉」という意味の「Kata kolok」という手話であり、バリ島北部のBengkalaという村で何世代にもわたって使われている。これは国際手話やインドネシアの手話とは異なる形の手話である。村民たちは高い確率で耳が聞こえないため、この「Kata kolok」が主要なコミュニケーション方法として残っている。Bengkalaはバリ語で「Desa Kolok」(ろう者の村)とも呼ばれている。