スコットランド、手話通訳不足解消への一歩

世界翻訳ニュース

スコットランドで、国内初のイギリス手話(BSL)の修士課程を修了した学生が卒業した。今後、手話通訳の需要を賄える国になることができるかどうか、期待が高まる。

今回卒業した14人は、エジンバラのヘリオット・ワット大学でイギリス手話(BSL)修士号を取得し、正式に手話通訳者の資格を得た。現在、スコットランドには、聴覚障害者6000人に対して手話通訳者が70人しかおらず、BSL通訳者が極めて不足した状態にある。

ヨーロッパの手話の修士号・博士号課程は、聴覚障害の有無を問わず、ヨーロッパ、アメリカおよび南アフリカからの学生に人気があるそうで、同大学の通訳・翻訳研究学科の学科長Graham Turner氏は、「手話課程を設置した初年度の2013年に、既に募集定員を達していた」と述べている。