MS Excel プロパティ編(その1)

原文ファイルのトリセツ

皆さま、こんにちは。ホンヤク社の成田です。

今年の暑さは格別ですね。皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。

本日は、Microsoft Excelのプロパティのご紹介です。
Wordでも以前にご紹介したように、プロパティとは文書に関連するさまざまな情報のことで、機能ではありません。翻訳のお仕事において注意すべき内容が含まれていますので、それについてお話ししたいと思います。

まずは、実際にExcel文書のプロパティを見てみましょう。[ファイル] タブの [情報] をクリックします。
※画面はMicrosoft 365のExcel(2023年7月現在)です」

画面の右側「プロパティ」箇所に、その文書のプロパティ情報が表示され、サイズなどが閲覧できます。
ここでWordと同様に注意したいのは、下の方に表示されている「作成者」や「最終更新者」の箇所です。場合によっては、会社名なども表示されます。
Excelでも、いつ、誰が当該文書に関わったかをトレースできるようにさまざまな情報が記録されていますが、翻訳では、原文の内容や作成元などは機密情報として厳重に取り扱われるものであり、また、翻訳やチェックを行った翻訳者やチェッカーなどの個人情報の漏えいを防ぐためにも、プロパティ情報には細心の注意を払う必要があります。

こういった情報を残したくない、あるいは納品後の次工程で表示させたくない場合のために、記録された情報を選択して削除する「ドキュメント検査」という機能がExcelにも備わっています。

ドキュメント検査機能の使い方について、次回ご紹介したいと思います。