米国経済がソフトランディングする中、2023年11月の工作機械受注は減少

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2023年の米国経済はおおむねソフトランディングしたが、その影響は必ずしも全業種で一様だったわけではない。景気が改善する中にあっても、工作機械の受注は一貫して前年レベルを下回っていたことが、米国製造技術協会(AMT)発表の米国工作機械受注報告書で示された。2023年11月もその流れは変わらず、受注額は前年同月から10.3%減、前月の2023年10月から2%減の3億9,980万ドルとなった。年初来累計受注額は、前年同期比13.3%減の44億5,000万ドルである。

 

工作機械の最大需要家である受託製造業者からの2023年11月の受注は、前月比で16%近く減少した。この減少分は、製造業の他の部門からの受注増でほぼ相殺された。11月に受注が増加した部門のうち、航空宇宙産業は2023年のそれまでの月平均を60%上回る最大の伸びを記録した。電気機器メーカーからの受注も増えた。年末年始の旅行シーズンや買い物シーズンも依然として労働市場の逼迫状況が続いたため、製造業では消費需要に応えるために自動化への追加投資が必要になったと考えられる。

 

2023年全体の受注は、2022年に記録した過去最高に近い水準よりも減少したが、一部の地域と産業では年後半に回復し、11月まで底堅い受注活動が続いた。特に北東部と中南部では、2022年実績から2%程度の減少にとどまった。他の地域で見られた急激な落ち込みと比べれば、これは横ばいに等しい。ほか、これらの地域で前年比の減少が最小限に抑えられたのは、航空宇宙メーカーからの受注が前年比で大幅に増加したためだ。中南部では自動車産業からの受注が大幅に伸びたことも寄与している。11月に一部業種で見られた明るい兆しが例外的現象なのか、それとも2024年に向けて工作機械投資にはずみをつける可能性をはらんだ回復の始まりなのかは、2023年12月分の米国工作機械受注データが発表されれば判明する。

 

詳細はhttps://www.amtonline.org/で確認できる。

 

 

 

 

 

 

 

 

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