【試験・検査 】 質を重視した対策で試験ダウンタイムを短縮 -4

品証・品管ニュース

一流のメーカーを選べば、10年以上使える高品質な試験機器が提供され、その多くは、ライフサイクルの後半になっても十分現役で活躍する。ハードウェアに起因するダウンタイムは、このように高品質の機器を導入し、強力なサポートサービスを受ければ大抵は回避できるが、古い機種に使われている電子部品は非常に入手しにくいことがある。つまり、高品質の製品はかなり長期にわたる使用が可能かもしれないが、寿命が長くなると、一部の部品が廃番になってしまうことがあるのだ。廃番になった電子部品やソフトウェアが故障すると、その試験機器は使用不可能となり、機器そのものの改修や交換が必要になるかもしれない。このため、ライフサイクル後期にある機器については、重要部品に対してあらかじめ対策を講じておくことが重要である。交換部品が入手できたとしても、それには新しい機器を調達するのと同じくらい時間を要することになりかねないからだ。もしこのようなことが起これば、ダウンタイム中は試験を外部委託する一方で、新しい機器を購入もしくは既存機器を大規模に改良するための資金も調達せねばならず、非常に厳しい事態に陥る。

 

このような事態を避けるには、質の高いサポートサービスと試験設備の健全性診断などのツールを提供する試験機器メーカーに頼ることだ。既存機器の現存リスクを把握し、試験設備の稼働を維持するための予防策を講じる上で大きな助けになる。大抵の場合、必要なのは改良(改修)だということになる。機器の機能部品は再利用しながら、ソフトウェアや電子部品など、老朽化が懸念される部品の多くを更新するということだ。機器の中核部品を最新化することで、ライフサイクル初期の状態を維持しながら、新しい機器を購入しなければ利用できないような最新の機能を導入できる。言い換えれば、サポート可能な有寿命の部品、特性、ソフトウェアを残しつつ、機器の機能を存続させることができるのだ。

 

試験機器にダウンタイムが発生すると、出荷遅延や顧客への悪影響、収益の損失につながる。部品の故障、作業者の安全に関する事故、機器の保守性は、すべてダウンタイムによる費用発生にかかわってくる。これらのリスクを回避・低減するには、試験機器を新規購入する際、初期費用だけでなく、長期的な性能、メーカーの保守整備能力、将来的な改良の可能性についても確認する必要がある。こうした点を重視するメーカーを選ぶことで、長年の使用を見据えた設備投資ができる。どのような選択肢があるかを十分検討してこそ、ダウンタイムによる望まざる副作用を起こさない試験機器を自信を持って選べるのである。

 

 

(完)

 

 

※原文記事を機械翻訳+人手校正(ポストエディット)にて作成しております。