品質管理部の業務について

サービス紹介

ホンヤク社のHSです。弊社ブログをお読みいただき誠にありがとうございます。

今回は私の所属する品質管理部の業務についてご紹介いたします。

 

品質管理部はその名の通り、弊社の翻訳品質の維持向上に取り組んでおります。具体的には、弊社登録スタッフの採用に際してのトライアル審査、また既存登録スタッフが対応した案件の品質的な確認およびフィードバック・勉強会を通じた教育活動、社内での翻訳案件のチェックやポストエディット、原稿内容や参考資料の検証などが挙げられます。

 

翻訳案件のチェックにつきましては、外部の登録スタッフとも分担しての対応になりますが、上述のフィードバックや勉強会を通じて、弊社のチェック作業内容の標準化および品質の向上を図っております。

 

実際の業務においては、営業推進部門およびプロダクション部門のスタッフとも連携しながら、お客様からいただいた資料や情報を分析し、品質面で最善のご提案ができるよう日々取り組んでおります。

 

さて、翻訳においては、エラーの内容にさまざまな種類があります。この点、翻訳を日常的に行なっているお客様にとって悩ましいところかと存じます。

 

エラーの種類としては誤訳や訳抜けは言わずもがなですが、誤字脱字、文法ミス、数値記号の転記ミス、固有名詞の調査ミス、用語集やスタイルガイドの反映漏れ、レイアウトの崩れなどが挙げられるかと存じます。

 

翻訳業務に携わる中でつねづね痛感していることですが、翻訳はテキストのあらゆる箇所に多くのエラーの可能性があり、一つのポイントを押さえれば一定の範囲のエラーを防ぐことができるという類のものではございません。そのような中で重要になるのは、いかに人間が確認するポイントと、機械(ツール)で確認できるポイントとを区別し、集中的な品質確認を行っていくことであると考えております。

 

たとえば、上記のエラーカテゴリーのうち、数字のエラーや、用語集の反映漏れ、スタイルガイド適用の一部(NG表記やルールとして機械的に確認可能なもの)といった項目については、ツールを活用したチェックが可能になります。

 

現在、弊社では翻訳支援ツールを使用する案件の導入比率を拡大し続けておりますが、その背景の一つとしては、翻訳支援ツールでは原文と訳文の対訳形式で翻訳するため、このような機械的なチェックツールとの相性がよいということがあります。弊社ではこうしたツールを活用した翻訳工程の導入をさらに推進するとともに、登録スタッフに対してもその活用方法を発信しております。

 

また、お客様からいただいた用語集やスタイルガイドを検証して、機械的に確認可能な範囲とそうでない範囲を区別し、効率的な品質確認が行えるようにしております。こうした点からも、高品質を目指す上では翻訳作業前の準備が重要と考えております。

 

以上、翻訳のエラーカテゴリーと弊社での対応についてご説明させていただきました。ご参考になれば幸いです。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

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