アラスカ州の先住民言語権に関する裁判、和解成立

世界翻訳ニュース

米国アラスカ州における先住民言語への翻訳をめぐる裁判が合意に達した。この裁判は、英語が堪能でない有権者向けに選挙資料を先住民言語に翻訳することを求める原告が、アラスカ州に対して起こした訴訟である。

合意に至った和解案には、アラスカ州副知事室が言語援助を担当する常勤職員を雇うことや、州選挙の公式パンフレットに、グウィッチン語と最大6つのユピク族の方言の翻訳を含めることが盛り込まれている。原告側弁護士がアメリカ先住民権利機構と共同発表した。なお、今回の合意には9ヶ月を要したという。