【ソフトウェアと分析】試験室効率化に役立つ6つの最新トレンド -2

品証・品管ニュース

試験機器に投資すれば、取得できるデータの精度や量は増える。これは比較的単純な話だ。しかし肝心なのはその次の段階、つまり、様々な機器からデータを集め効率的に分析することで、十分な情報に基づいて経営判断ができるようにすることだ。これはそう単純は話ではない。残念ながら、これはカタログから何かを購入したり、どこかの規程を参照したりして解決できるものではない。なぜなら、同じ試験室は二つとないからだ。試験室ごとに機器も異なれば、運用規模、インプットとアウトプット、品質基準やトレーサビリティ基準も異なる。また、試験室で使用されるデータ管理システムは、MES(製造実行システム)やERP(統合基幹業務システム)など、社内の他の業務プラットフォームとの連携が必要なことも多い。こうした違いから、多くの場合、データ管理システムを導入する際にはある程度のカスタマイズが必要になる。

 
例え話をしてみよう。オーケストラが交響曲を演奏しているとする。指揮者が舞台に立ち、演奏者に指示を出しながら一音たりとも狂いのないハーモニーを奏でている。では、舞台と楽器はそのままに、演奏者のみを、監督者のいない小学校高学年くらいの子供たちに置き換えてみよう。それまでは心癒やす荘厳な音色を奏でていたオーケストラが、今度は耐え難いほどの不協和音を奏で始める。

 
このオーケストラと楽器は、試験室とそこにある試験機器に相当する。音ではなくデータや数値が、さまざまな楽器ならぬ機器から同時に生み出されている。調和(ハーモニー)をもって試験室を運営し、経営上有意義な情報を生み出すためには、機器間の連携が容易なデータ管理システムが必要だ。

 
試験室でデータ管理の調和を図るには労力と投資が欠かせないが、極めれば競争の激しい市場で勝ち残ることができる。生産性の高い試験室では競争力獲得のために何に取り組んでいるのか。以下では、それを示す6つのトレンドを紹介する。

 

 

 

 

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※原文記事を機械翻訳+人手校正(ポストエディット)にて作成しております。