翻訳の報酬は時間給で請求すべき?

世界翻訳ニュース

双子の通訳・翻訳者、Judy and Dagmar Jennerは、自ら運営する翻訳に関するサイト「Translation Times」上のブログで、翻訳の報酬を時間給とすることについて述べている。その一部を下記に紹介する。

米国では従来、翻訳料金はソース言語のワード数で決まり、翻訳者も顧客も前もって請求額を知ることができた。ドイツやオーストリアではソース言語の行数(55文字/行)で請求している。

多くの翻訳会社ではワード単価での請求が定着していて、短期的に大きな変化は望めないので、顧客との直接取引について考えてみたい。顧客の多くは文書をワード単位では捉えていないし、MS Word文書ならともかくPDFやウェブコンテンツではワード数を数えにくい。そこで筆者は数年前から時間給で請求し始めた。顧客は、弁護士や会計士などの専門職サービスに時間給で支払うことには慣れているからだ。

これまでのところ、顧客には好評であり、筆者も専門職として扱ってもらえることに満足している。